十勝岳 とかちだけ 2,077m 北海道

北海道

■概要

北海道の中央部、美瑛町上富良野町新得町の境に位置し、大雪山国立公園内の美瑛岳(2052m)、上ホロカメットク山(1887m)、富良野岳(1912m)と連なる十勝岳連峰(十勝火山群)の主峰で、活火山である。

日本百名山の他に、花の百名山に選定されている。

多数火山からなる火山群で、最高部の十勝岳は溶岩ドームである。その北西側には新期グラウンド火口中央火口丘摺鉢火口丘などがある。火口付近の一部は、現在も300度を超える高温となっている。積雪期が長いために融雪泥流発生しやすい

十勝川(トカプチ)の源流であることが、山名の由来とされている。山頂の西北西の前十勝にある火口からの噴煙は盛んで、山頂付近は火山灰に覆われている。十勝岳避難小屋と山頂の中間には昭和火口、西の三段山の南には安政火口があるが、埋没したことを機に廃鉱となっている。

登山ルートは多様で、望岳台吹上温泉十勝岳温泉などは比較的高い標高まで舗装道路が整備されており、山容も比較的なだらかなため、夏は一般登山者でも容易に登頂することができる。一方、積雪期の新得町側からの入山や各山からの縦走は難易度が高い。

■登山対象者:中級者/体力★★

■登山コース/コースタイム

①十勝岳コース-美瑛岳コース/8時間40分/標高差1145m/距離16km

十勝岳登山口-雲ノ平分岐-十勝岳避難小屋-昭和噴火口-十勝岳-美瑛岳分岐-美瑛岳-美瑛岳分岐-雲ノ平分岐-十勝岳登山口

②十勝岳コース/登り3時間30分-下り2時間10分/標高差1145m/距離5.3km

十勝岳登山口-雲ノ平分岐-十勝岳避難小屋-昭和噴火口-十勝岳

③美瑛岳コース/登り6時間-下り5時間10分/標高差1145m/距離10.7km

十勝岳登山口-雲ノ平分岐-美瑛岳分岐-美瑛岳-美瑛岳分岐-十勝岳

④美瑛富士コース/登り8時間-下り6時間20分/標高差1260m/距離12km

美瑛富士登山口-美瑛富士キャンプ地-美瑛富士分岐-美瑛岳分岐-十勝岳

⑤新得町コース/登り5時間-下り3時間50分/標高差1165m/距離7.5km

新得町登山口-十勝岳

⑥富良野岳コース/登り10時間20分-下り8時間50分/標高差1358m/距離12.7km

原始ヶ原登山口-富良野岳分岐-富良野岳-富良野岳分岐-上富良野岳-上ホロカメットク山-上ホロ避難小屋-十勝岳

⑦十勝岳温泉コース/登り4時間20分-下り3時間10分/標高差810m/距離6.3km

十勝岳温泉-三段山分岐-上ホロ分岐-上富良野岳-上ホロカメットク山-上ホロ避難小屋-十勝岳(高山植物が多い)

⑧吹上温泉(十勝岳コース経由)コース/登り4時間10分-下り2時間50分/標高差1062m/距離5.9km

吹上温泉-泥流分岐-雲ノ平分岐-十勝岳避難小屋-昭和噴火口-十勝岳

⑨吹上温泉(美瑛岳コース経由)コース/登り6時間40分-下り5時間30分/標高差1062m/距離11.4km

吹上温泉-泥流分岐-雲ノ平分岐-美瑛岳分岐-美瑛岳-美瑛岳分岐-十勝岳

■植物

【風衛地】

ミネズオウ

イワウメ

コメバツガザクラ

チシマツガザクラ

【岩礫地】

コマクサ

タカネスミレ

エゾイワツメクサ

【十勝岳温泉周囲】

ハイマツ

ゴゼンタチバナ

ウラジロナナカマド

ミヤマリンドウ

クロマメノキ

【安政火口から流れ落ちる沢を越えた岩礫地】

エゾイソツツジ

ガンコウラン

マルバシモツケ

オオバスノキ

イワブクロ

ヨツバシオガマ

【三峰山沢付近】

エゾコザクラ

ミツバオウレ

コガネイチゴ

コガネギク

【三峰山のトラバース(横断)上】

エゾノツガザクラ

アオノツガザクラ

チングルマ

エゾウサギギク

ジムカデ

チシマゼキショウ

エゾヒメクワガタ

ミヤマオダマキ

シナノキンバイソウ

ウラジロナナカマド

ミヤマハンノキ

ウコンウツギ

イワオトギリ

アラシグサ

ハクセンナズナ

オニク

サンカヨウ

【稜線】

トカチフウロ

ショウジョウバカマ

メアカンキンバイ

イワヒゲ

キバナシャクナゲ

ダイセツトリカブト

【稜線からは急斜面で頂上 花畑】

ガンコウラン

イワウメ

チングルマ

ダイセットリカブト

ハクサンイチゲ

ホソバイワベンケイ

エゾツツジ

ミヤマオグルマ

チシマギキョウ

ミヤマアズマギク

キバナノコマノツメ

フクマタタンポポ

コイワカガミ

エゾルリソウ(盗掘によって、近年は激減)

【富良野岳頂上から稜線を三峰山へ向かうと、礫地】

コマクサ

イワウメ

マルバシモツケ

イワヒゲ

キバナシャクナゲ

チングルマ

エゾウサギギク

【三峰山】

イワブクロの群落

ミネズオウ

エゾイワツメクサ

イワウメ

メアカンキンバイ

【上ホロカメットク山の稜線】

イワウメ

ミネズオウ

イワヒゲ

ガンコウラン

キバナシャクナゲ

イワブクロ

ウラシマツツジ

コメバツガザクラ

【上ホロカメットク山の南東斜面】

ハイマツ

チングルマ

エゾツガザクラ

ハクサンボウフウ

シラタマノキ

エゾコザクラ

【十勝岳の山頂付近】

ミネズオウ

イワウメ

【白銀荘から前十勝付近】

ミヤマリンドウ

エゾイソツツジ

【その他】

ミズバショウ(6月~7月)

ヒメシャクナゲ(6月~7月)

シロバナトキソウ(6月~7月)

ウズラバハクサンチドリ(7~8月)

ワタスゲ(6月~7月)

モウセンゴケ(6~8月)

タチギボウシ(7~8月)

■動物

ナキウサギ

シマリス

オコジョ

キタキツネ

トガリネズミ

エゾリス

モモンガ

クロテン

ヒグマ

エゾシカ

ミンク

ホンドイタチ

タヌキ

ノウサギ

アカゲラ

トラフズク

■登山メモ

・十勝岳連峰は比較的明瞭な稜線がありコースはわかりやすいが、コースを外れると戻ることが難しい場合がある。コルでは広い平坦地形の所もあり、霧等で視界がきかないときには迷いやすい。

・富良野山は十勝連峰の南の端に位置し、連峰中では最も緑が濃く、花の種類も多い。一般のアプローチも比較的容易。

・十勝岳連峰には、カミホロカメットク避難小屋、美瑛富士避難小屋があるが、無人無料の施設で自炊が前提。カミホロ避難小屋・美瑛富士避難小屋は雪渓水場。

・雪渓は8月に入ると消える。また、気温が低いときには流れが停止することがある。

・避難小屋は、夏のシーズン中は混雑することが多い。

・大雪山国立公園全域にヒグマが生息する。

・エキノコックス症予防のため、小川や沢水は要煮沸。

・7月中旬~8月中旬の山の気温は、氷点下になることは極めてまれだが、日中でも5℃前後と低温になることは多い。雲や霧の発生が多くなり、寒冷前線通過時は雷雨が伴う。

・吹上温泉、あるいは十勝岳温泉より三段山(1,748m)に登頂し、大砲岩から「馬の背」と呼ばれる部分を通って登頂するコースは、危険なため通行禁止となっている。

■水場/トイレ

トイレ望岳台駐車場、白金温泉公共駐車場、吹上温泉駐車場、十勝岳温泉駐車場

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