羅臼岳 らうすだけ 1,660m 北海道

北海道

■概要

北海道の知床半島にある火山群の主峰および最高峰。

約500年前まで火山活動を続けていた活火山で、1964年には下流の羅臼町で100回を超える群発地震や間欠泉の噴出を観測している。山頂付近は溶岩円頂丘となっている。

1964年(昭和39年)6月1日に知床国立公園に指定され、2005年(平成17年)7月にこの山域を含む知床半島が知床世界遺産に正式登録された。日本百名山の他に、花の百名山、新・花の百名山に選定されている。

また、知床富士ともよばれている。

アイヌ民族は羅臼岳にはカムイ(神)が住むと考え、畏敬の意を込めて爺々岳(チャチャヌプリ)と呼んだ。

登山ルートは傾斜がきつく、厳しい気象条件下にあること、岩質が脆い状態であることなどから、装備や工程管理には十分な注意を払う必要がある。

■登山対象者:中級者/体力★★

■登山コース/コースタイム

①岩尾別温泉(ウトロ側)コース/6時間/標高差1400m/距離14.4km(中級向き)

岩尾別温泉木下小屋-オホーツク展望-弥三吉水-銀冷水-羽衣峠-羅臼平-山頂-岩尾別温泉木下小屋(往復)

登山者が多く、大沢の雪渓は踏み跡もできるが、上部は傾斜がキツク毎年のように滑落者が出る。軽アイゼンがあると良い。融雪後もガレ場は注意が必要。

②羅臼コース/11時間/標高差1500m/距離8.4km(経験者向き)

羅臼温泉-里見台-第一ノ壁-泊場-屏風岩-山頂-岩尾別温泉木下小屋

山頂からウトロ側へ下る起伏に富んだロングコース。登り時に渡渉のほか、屏風岩の雪渓があり、雪渓上部はとくに傾斜が厳しく、残雪機関も長いためアイゼン、ピッケルが必要。

③硫黄山縦走コース/1泊2日:21時間30分/標高差1400m/距離15.2km(健脚者向き)

硫黄山登山口-展望台-新噴火口-沢出合-硫黄山-知円別岳-南岳-二ツ池キャンプ場-オッカバケ岳-サシルイ岳-三ツ峰キャンプ場-羅臼平-山頂

■植物

【大沢周辺】

ウコンウツギ(7月下旬)

エゾコザクラ(7月下旬)

エゾキンバイソウ(7月下旬)

エゾツツジ(7月下旬)

タカネトウウチソウ(7月下旬)

ダケカンバ(7月下旬)

チングルマ(7月上旬)

【羅臼平】

イワギキョウ(7月下旬)

イワブクロ(7月下旬)

コケモモ(7月下旬)

チシマクモマグサ(北海道のみに分布)(7月下旬)

チングルマ(7月下旬)

ハイマツ(7月下旬)

メアカンフスマ(7月下旬)

【山頂前の斜面】

アオノツガザクラ(7月下旬)

エゾツツジ(7月下旬)

エゾノツガザクラ(7月下旬)

クルマユリ(7月下旬)

ゴゼンタチバナ(7月下旬)

チングルマ(7月上旬)

ハクサンシャクナゲ(7月下旬)

■動物

エゾシカ

ギンザンマシコ

■登山メモ

・頻繁にヒグマが出没するエリア。テント泊の場合、キャンプ指定地で食糧は備え付けの鉄製フードロッカーにしまうなど注意が必要。鈴、スプレーの持参もすぐ使用できるような場所に携帯することが必要。

・7月初旬の山開き後も7月中旬まで(雪の多い年は8月上旬まで)、登山道を大きな雪渓が覆っている場所がある。

羅臼側の設計では、7月は本格的なアイゼン(10~12本爪)やピッケルがあったほうがよい。踵に爪のない軽アイゼンでは、急斜面で転びやすく、滑落した場合もピッケルがないとなかなか止まれない。

・斜里側の大沢の雪渓は登山者が非常に多く、山開き後は雪が階段状になりアイゼンがなくても登れてしまうが、すれ違い時などの滑落に注意が必要である。

・雪渓の中にある大きな岩付近は、岩の周囲だけ雪が溶けていることがあり、踏みぬきによる転落や滑落が多い。

・雪がとけるお盆の後は歩きやすくなるが日が短くなるため、日帰りの場合はプランの立て方に注意し、ヘッドランプの持参も必要である。

・知床五湖には遊歩道があり、その山容を望むことができる。

・山頂付近や屏風岩付近では携帯電話が通じるが、キャリアによる。

■水場/トイレ

水場:岩尾別温泉登山口手前

弥三吉水(要煮沸)

  銀冷水(要煮沸)

岩清水(羅臼岳頂上直下。涸れることもあり)

羅臼温泉野営場

泊場(要煮沸)

トイレ:岩尾別温泉駐車場

羅臼温泉野営場内

※携帯トイレの持参が必要。

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